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2008.05.03 (Sat)

逃げ切られいない世代の生き方【『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』感想】

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書 (708))3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書 (708))
(2008/03)
城 繁幸

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毎日のように色々な問題がニュースで流れてるけど、結局のところ今日本で問題になっているのって『逃げ切られる世代と逃げ切られない世代の対立』と言っていいと思うんだ。
例えば、年金。若者は年金なんてとっくに破綻してて、納めたって自分たちはもらえやしない、ってことがわかっているから納めないし、中高年は自分がもらえなくなると困るから問題だ、問題だと言って年金を納めてほしいと考える。
例えば、道路特定財源。公共事業で食ってきた土建屋や、そこから票もらって当選していた政治家・特定財源を横領して旅行やらマッサージ器やら買って天下り先を確保してきた官僚は現状を維持して定年・引退するまで逃げ切りたい。そんなことよりもガソリン税を下げて生活費を下げて欲しいと消費者は考える。

まあつまるところ、かつてのような成長が見込めない以上、既得権益を切り崩して再配分しようとする流れの中でカネも権力も持っている『逃げ切れる世代』が強固に抵抗していてにっちもさっちも進まない、というのが日本の現状だと言って大外れじゃないだろう。

で、内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)の時からファンの城繁幸さんが問題視しているのが日本企業内における『逃げ切れる世代と逃げ切れない世代』の対立。
要するに日本の終身雇用と年功序列制度の問題。

前作若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)では若者の離職率の高さの原因をそこ、日本全体に息づく「昭和的価値観」に求めていた。
年功序列のピラミッドだからやりたい仕事をやらせてもらえない、能力ではなく勤続年数で給料が決まるからいくら成果を挙げても給料は上がらない。
で、しかも社内を見渡すと高い地位と給料をもらってふんぞり返る中高年で上は詰まっているし、その人たちが人件費を圧迫しているから給料も上がらない。それなのに相変わらず滅私奉公でサービス残業、休日返上を強いられる。

つまりは全く先が見えない、もしくは見えてしまうから閉塞感・先行きへの不安を感じてしまう。上司や先輩は「我慢していればいずれ給料も上がるしややりたい仕事もやらせてもらえる。」と言うが、とてもそんなのんきに信じ込めない。だから辞める。終身雇用という安定した列車を飛び降りて自分の足で荒野を歩こうと考える、…そんな話だったと思う。

で、今回はその続編。
その3年で辞めた若者達(というよりも既存の昭和的価値観から脱却した人間・安定した列車を飛び降りた人間)の具体例を紹介している。

まあ、会社を辞めた理由もその後の人生も様々だけど、一つ共通していることは自分のやりたいこと、やっていることを自分の言葉で語れること。かつての昭和的価値観を否定して自分なりの新しい価値観を創造しようとしていること。かな?


で、まあつまり筆者は結論としては「若者はもっとワガママになれ」と言っている。
上の世代の言うことにただ従うのではない。自分の人生を犠牲にしてまで会社に仕える必要などなく、もっと自由に、貪欲に自分の生きたい人生を生きろと言っているのだと思う。

まあ、昭和的価値観どっぷりの会社に入ってしまって、しかも馴染めない自分としても大いに関係のある話なことで。
本文の中の

自分の中に「ふて腐れた飲んだくれ」を囲っている人は、たまにはそいつの話を聞いてみると言い。「酒は飲んでも飲まれるな」とは言うが、一度くらい飲まれてみれば、案外と良い話が聞けるかもしれない。しょせん物事の成否なんて、価値観の問題にすぎないのだから。

というのは中々面白いと思った。少しはじっくりと自分と向き合ってみようかな?

内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)
(2004/07/23)
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若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)
(2006/09/15)
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テーマ : これでいいのか日本 - ジャンル : 政治・経済

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