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2006.08.03 (Thu)

あなたはLの伝説を見る!■DEATH NOTE ANOTHER NOTE  ロサンゼルスBB連続殺人事件感想

DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件

 読みましたアナザーノート。西尾維新さんの小説は初めて読みましたが、シータさんのネトラジであれほど熱く語られた理由がわかりました。これは面白い。しかも文章も読みやすく、テンポよく読めます。


◆あらすじ

 2002年7~8月にロサンゼルスで起こった連続殺人事件。既に3人の人間が殺され、現場はともに密室状況で壁には藁人形が打ち付けられていた。犯人はビヨンド・バースデイという男。
 この事件を解決するべく世界一の名探偵Lは、当時とある理由により停職中だったFBI捜査官、南空ナオミに協力を依頼する。
 FBI捜査官であるナオミがLの依頼を断れるはずもなく、Lの指示通り第一の被害者の殺害現場である自宅に向かう。早速現場検証を行うナオミ。しかし、なんと殺害現場であるベッドの下から“竜崎”と名乗る男が登場した…。
 竜崎ルエと名乗る探偵を怪しみながらも共に現場に残された犯人からのメッセージを解読する二人。
 果たして第4の事件を防ぐことはできるのか?何故Lはこの事件解決に乗り出したのか?ビヨンド・バースデイの正体とは?



◆感想


 『ロサンゼルスBB連続殺人事件』と銘打ってはいるものの、この小説は竜崎の奇行を満喫し、竜崎に巧みに操られ、興奮したり困惑したり、L座りをさせられたり死体のふりをさせられたりして、ドジッ娘になったりツンデレしたりする原作にはなかった南空ナオミさんの魅力を堪能するのが正しい読み方だと思っていました。

 竜崎とナオミのやり取りは事件のことがどうでもよくなってしまうくらい面白かったです。

 例えば、竜崎が冷蔵庫からジャムを出してきて、ナオミは当然パンにつけて食べると思う、でも読者は「そのまま食べるんだろ」と思う、そしてそのとおりになる。で、読者は大喜び、さらにナオミが思いっきり引いて更に大喜び。まさに思い通り!

 他にも竜崎がコーヒーを淹れてくるという。読者は「ダメだよ、ナオミさん。竜崎にコーヒー淹れさせたら…。」と思う、でもナオミは普通にコーヒーを飲む、で、やっぱり激甘。で、読者は(以下略)

と、いう感じで話は進みます。


そう、結末を知るまでは。

この結末はデスノート読者ならば誰もがしてやられた、すべて西尾先生の掌の上で踊らされていた、と思うはずです。ぜひまだ読んでいない方は自身の目で確かめてください。

あと、この本の出だしもすごいです。このノートは原作にも登場したあの人物がLから聞いた話の記録として書かれていますが、これがすごい。

キラは「(前略)単なる恐怖政治を敷こうとした殺人鬼の思想は、馬鹿馬鹿しいほど幼稚極まりないものだったが、(以下略)」と一刀両断。
まあ私も以前連載中に書いた気がしますが、結局キラの作る新世界は密告と冤罪のはびこるかつての社会主義諸国と同じだったのは同意します。
他にも「頭でっかちのニア
旧世界のかませ犬、犬死のベストドレッサー、ミハエル・ケール
他にも「道具立てがギロチンから少しファンタジックにアレンジされただけ」と、デスノートのオリジナリティを完全に否定し、「Lの名前は無数にあり、L自身にすらノートにどの名前で書かれたのかわからなかったのかもしれない」とLの本名が目玉のDEATH NOTE HOW TO READ 13の価値を否定しました

西尾先生、あなたは神か?

でもメロよりもマットの方がかわいそうだよ

他にも“返事がない、ただの屍のようだ”と某有名RPGの決まり文句から、“Bが攻めでLが受け”とビヨンド・バースデイが受けでLが受け、BとLでBL、ベーコンレタス…
とまあ、遊び心たっぷり。ちょっとですがアイバーとウエディも登場します。また、なぜLがカポエラを使えたのかも明らかになります。ページ数は200ページ足らずですが充分楽しめた理由でした。


この先はネタバレ前提の考察ですので未読の方はご遠慮ください。













【More・・・】

◆叙述トリック



 竜崎ルエがビヨンド・バースデイだった、これは完全にしてやられました。これはデスノート読者であれば、竜崎=Lと思い込んで疑わなかった先入観を逆手に取った見事なトリックでした。
 すなわち、上に書いたような読者とナオミの考え方のギャップ、これこそがこの作品最大のトラップだったのです。このことは最後の竜崎がナオミがカポエラ使いであることを知っていたことで初めて気付かされました。
 ナオミがカポエラ使いだなんて、原作読者のためのただのサービス化と思いきや、これが重大なヒントになっていました。つまり、竜崎はカポエラのことを知っていた、となると読者は当然竜崎がLとして知った情報をうっかり漏らしてしまったと考えます。Lがそんなミスをするかという疑問もL=竜崎という確立された方程式を崩すほどのものではありません。
 しかし、南空ナオミはLが竜崎だなんて考えない、それはL自身が認めている(3巻収録・page.25『馬鹿』)とおりです。だから、竜崎=ビヨンド・バースデイという発想を閃く事ができた。


 しかも、作中、何度も原作を読んでいることを前提として話をしていることを強調し、Lが竜崎を名乗ったと最初に予告し、その後もLは行動派だと思い出させ、さらに竜崎がLそっくりのしぐさをするという念の入れよう。
 もう、完敗です。


◆B

 このBの生まれながら死神の目を持っていた、という設定も面白かったです。私も人の顔と名前を覚えるのが苦手なので(向こうからmoto(当然本名だけど)さんでしょ?と声をかけられて誰だかわからなかったことが過去多数)、死神の目が欲しい、と思ったりもするのですが、よくよく考えると、出会う人すべての残り寿命がわかり、しかもデスノート以外では変更は不可能、と言うのは苦痛以外の何者でもないと思います。

 と、思ったらあとがきで「死神の目が欲しい」という西尾先生。あなたは神です。

 このBが“死神の目を持っていたからイニシャルB・Bの人間を簡単に見つけられた”、“どちらにせよ寿命の尽きる人間だったから簡単に殺せた”というのは面白かったです。
 ただ、イニシャルB・B(Q・Qの子供)で、ほぼ同時期に死亡、しかもその死亡日時が“B”を暗示できる日の人間が3人もいた、というのはいくらなんでも無理があると思います

 あと、ビヨンド・バースデイのその後は予想通り。ライトに裁かれました。2004年1月21日というとLの監視が解かれ、センター試験でライトとLが対面した前後でしょうか?


◆あなたはLの伝説をみる?

 確かにこのトリックには度肝を抜かれましたが、そうなると、この事件でLは裏方に徹していて実際に事件を解いたのは南空ナオミ、ということになってしまいます。
 となると、“あなたはLの伝説をみる”ではなく、“あなたは南空ナオミの(色々な意味での)伝説をみる!”のほうが正しい気がします。

 いや、一応Lも最後に登場しています。まあ、やったことといえば南空ナオミに突然抱きついて、二連撃をもらい、そのまま階段から転がり落ちたことぐらいですが…。


ん、待てよ?


もしかしてこれがLの伝説?


それで良いのか世界一の名探偵…。




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テーマ : DEATH NOTE - ジャンル : アニメ・コミック

23:04  |  デスノート  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

★本名

 四つん這いは両手両足を地につけて這うことですが、原作でLが四つん這いをしたシーンは少なかった様な気がして、イメージする事に少し違和感があり、そうなのは大場先生と西尾先生という書き手の違いのせいだろうと思いながら読み進めましたので、真相が明かされることによって違和感が解消されましたので私にはその意味で見事なトリックでした。

>竜崎はカポエラのことを知っていた、となると読者は当然竜崎がLとして知った情報をうっかり漏らしてしまったと考えます。
 いえ、私は、“わざと”漏らしてしまったと考えました。そうする事で竜崎は「竜崎=Lである」のだと南空が気付くかどうかからかい半分で試しているのではないかとばかり、、なので、手錠をかけたとき竜崎を逮捕するのは、南空のミスなんじゃないの、という疑いを少し感じました。ああ、でも力に自信ありげに振舞っていた竜崎が火達磨になっているのはおかしいですね。

 南空ナオミはLが竜崎だなんて考えない事は、この本全体を加えて読む事によって、おかしい気がする。今もどこか腑に落ちていません。じっくりとゆっくりと考えることとします。

 また、竜崎がLそっくりのしぐさをするので、ビヨンド・バースデイがLのしぐさやいでたちを知りえた事に疑問を感じます。よってLuxaky Luee、竜崎ルエがLの本名である可能性はありますが、この本を読み返すとビヨンド・バースデイとLは会ったことが無い様なのです。そこはどう整理するべきでしょうか。

 ミサは、月に夢中で出会う人すべての残り寿命がわかる苦痛を感じていなかったのでしょうね(笑)

>イニシャルB・B(Q・Qの子供)で、ほぼ同時期に死亡、しかもその死亡日時が“B”を暗示できる日の人間が3人もいた、というのはいくらなんでも無理があると思います。
 無理が生じれば、ビヨンド・バースデイは「L.A.B.B」というメッセージを変え、また、ほぼ同時期に死亡する者を探し出し犯行内容を変えていたことでしょうね。


◆あらすじ での
×ロザンゼルス
○ロサンゼルス
◆あなたはLの伝説をみる? での
×度肝を向かれました
○度肝を抜かれました
fu-i |  2006年08月08日(火) 14:37 | URL 【コメント編集】

fu-iさん、コメントありがとうございます!

4つん這いは私もちょっと違和感を感じましたが、Lならそれぐらいしてもおかしくないかな、と勝手に自分で作ったL像に当てはめて考えてました。

>“わざと”漏らしてしまった

なるほど、そういう考え方もありますね。ただ、どっちにせよここから竜崎がLじゃないと気づくのは難しいですね。

南空ナオミはLが竜崎だなんて考えないというのはナオミがLをどう捉えているか、によりそうですね。それまでLの「決して人前に出ず事件を解決した」という話を繰り返し聞かされていたからそもそもLが自分で動くなんて考え付きもしなかったのかもしれません。

Lそっくりなビヨンド・バースデイも仮に彼がBとしてLにあったことがあってもあそこまで出来るのは無理がありそうですからもともと彼はあんな感じだったとしか言えそうにないです。

誤字の指摘ありがとうございました、修正しておきました。
moto |  2006年08月09日(水) 00:23 | URL 【コメント編集】

★想像

 南空ナオミはLが竜崎だなんて考えないというのは、最後の「竜崎と呼んでください」の一言が大きなわだかまりになっていたのですが、それは、その青年さえも南空ナオミにとってL以外の人間であってもおかしくないですね。


 ビヨンド・バースデイとLが会わずにLそっくりのビヨンド・バースデイが完成するにはどういうことがあったと考えうるか?
 ここからは私の勝手な想像でしかないですが、

 ワタリがLを絶賛しLのコピーを作る際にLの写真や映像を見せてしまったのではないでしょうか、あるいはビヨンド・バースデイがワタリを言いくるめてLの写真や映像を見たのではないでしょうか。この場合、ビヨンド・バースデイは死神の目を持っていますのでLuxaky Luee、竜崎ルエがLの本名となります。
 または、ワタリがLを絶賛しLのコピーを作る際にLのしぐさやいでたちを見習う様に言葉で説明したのではないでしょうか。この場合、DEATH NOTE HOW TO READ 13で明かされるLの本名はLuxaky Luee以外で構いませんので読者が全く知らない名前であってもおかしくありません。
 (あるいは、前者と後者どっちも。あるいは、その他の別の方法である可能性もあります。)

 つまり、『DEATH NOTE HOW TO READ 13』で明かされるLの本名によってどういうことがあったかの大体の想像がつくことになるのです。
fu-i |  2006年08月11日(金) 16:16 | URL 【コメント編集】

fu-iさん、コメントありがとうございますッ!

fu-iさんの仮説、かなり面白かったです。死神の目を持つビヨンド・バースデイが“竜崎ルエ”と名乗ったと言うことはそれがLの本名である可能性があると言うことは思いつきませんでした。そうなると、『DEATH NOTE HOW TO READ 13』が楽しみですね。

後、もしワタリがLそっくりの仕草を強要していたとしたらワタリは立派な変態ですね。Aが自殺したのもわかる気がします。…もしかしてそれがビヨンド・バースデイが今回の事件を起こした理由のひとつかもしれませんね。

moto |  2006年08月13日(日) 13:19 | URL 【コメント編集】

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