前回までのまとめ 色がピンクなのは偽ノート、
緑なのは本物のノートを指します。
ライトVSニア- ライトはニアが「近いうちに会おう」と最終決戦の予告をしたこと(page.89『同心』)からテルに偽ノートを作らせ、実際の裁きは高田にノートの切れ端を使わせて行わせた。
- ニアは実際に裁きを行っているxキラは魅上照であると突き止めた。
- ライトはテルがノートを持っていることを印象付けるために外で何度か偽ノートを使わせた。
- ニアはテルに死神が憑いていないかジェバンニにノートを触らせて確かめた。
- ニアはテルのノートを偽物に摩り替えようとしてジェバンニにノートに細工をさせた。
- ライトはそれをテルに確認させて勝利を確信した。
- ニアは自分の策がうまくいくと確信してライトに直接対決を申し込んだ。
- その後、高田がメロに誘拐される。そしてメロは高田に、高田はライトに殺された。
- しかしニアはそのまま予定を変更せずに改めてライトに直接対決を通告。勝利を確信するライト。
- そしてYB倉庫にて対面する日本捜査本部とSPKの面々。そこにノートを持ったテルが登場、ライト以外全員の名前を書いた。
- 松田たちはテルをとめようとするがニアはノートを偽のノートにすり替えたから死なないと言う。しかしライトはニアの細工したノートは偽ノートだからこのままニアたちは死ぬと確信し勝利宣言。
- しかし40秒たったのにニアたちは死なない。テルは逮捕され、一転窮地に立たされるライト。
- 偽ノートに気付いた理由を話すニア。実はライトが高田を殺したとき、テルもまた高田を殺すべく銀行の貸し金庫に預けてあったノートに書き込んでいたのだ。そのため尾行していたジェバンニからニアへとその情報が伝わり、本物のノートを偽ノートにすり替えることができたのだった。
- 追い詰められキラの思想を、自身の正義、正しさを説きライト。しかしニアたちは態度を変えない。
- ライトは隙を突き時計に仕込んであったノートにニアの名前を書き込もうとするものの松田に発砲され失敗。
- 切れ端を取り上げられ、重症を負ったライトは錯乱し、テル、ミサ、そして自分で殺した高田に殺せと命令しわめき続けるのであった。
- そしてライトはリュークにニアを殺すよう頼む。しかし、リュークはニアではなくライトの名前をノートに書き、夜神月、心臓麻痺で死亡。
今週の要点- キラが消滅してから1年後。世界は以前の状態に戻っていた。
- 警察庁の幹部となった相沢の元にLを継いだニアから連絡があった。なんでもあのYB倉庫で麻薬取引があるので協力してほしいらしい。
- 魅上はあの後10日後に獄中で発狂死してしまったらしい。ニアがノートに書いて魅上を操っていたのではないかと疑う松田。
- また松田はニアがノートが偽物であることを確かめるためにメロを動かしたのではないかと言う。
- それに対し伊出は今では本当のことはわからない、松田の言うことは願望に過ぎないと言う。そして自分たちが生き残っているのだからこれで良かったのだと言う。
- 深夜ある山をロウソクをもって登る白装束の集団。そして1人の女性がロウソクを山の頂において祈りを捧げる。「キラ様」と。
- This story of "DEATH NOTE" is end.
感想・考察・推測 リュークをはじめとする
登場人物の大半が登場せず、後日談はほとんどすべて放り投げられてしまいました。しかしそれゆえにここの人間の枠を超えたデスノートの世界やテーマが際立ったと思いました。
そして読者に解釈は任された最後はデスノートらしく、そして最終回にふさわしいとてもきれいで読後の余韻が心地よい終わり方だと思いました。「
ヒカルの碁
」のように番外編が描かれるかもしれませんが、ここまできれいにまとめられるとそれは蛇足のような気がします。
トビラ絵 最後を飾ったのはライトでもLでもリュークでもなく
りんごでした。
これはいかに
当事者たちにとって見れば真剣そのものであった今回の闘いもリュークから見ればりんごと同じ嗜好品に過ぎなかったということでしょうか?
リュークはりんごが好物だけど別に食べなくても死ぬことはない。好きだからりんごを食べる。リュークは別に人間界にノートを落とす必要はなかったけど退屈だったからこの面白い勝負を見ていた。
ただそれだけ。
松田の願望 前々回page.106「殺意」に続き主役の松田。今回彼の推理はキラ派、ライトファンの気持ちを代弁しました。
まず、
ニアがテルを操っていた説。
松田の言っているとおりこれは可能性としてはありえます。確かに偽ノートへの細工を見破ったテルが本物が丸々すりかえられていて気付かないのはおかしいと言えばおかしいです。それにテルが死亡したのは10日後なのでノートで操れる期限(23日)内ですし、テルは試そうと思えば28日に試すだけの時間はあったことは確かです。
もし本当ならばこれは
キラを追う者として最大のタブーであり、ニアも裁きを受けなければいけないことになります。
ただ、勝利を確信して慎重さを欠いていたライトが試すように指示したかはわかりませんし、
自分用の切れ端を持っていないという大ミスをしていたテルも本物と信じて疑っていなかったのかもしれなです。何より伊出の言っているとおり証拠はないのでこの謎は
肯定も否定もすることができません。
次に、ニアが偽ノートかどうか試すためにメロを使った説。
これもわかりませんね。何しろ
メロの高田誘拐の計画も真意もまったくわからないので。確かに動くきっかけはハルでしたが、メロの高田誘拐を聞いたときニアは明らかにメロの行動を迷惑に思っていたことは確か(page.99「2人」)なのでニアの考えはわかりません。
メロと言うキャラクター自体、第2部では第1部とは違った3つ巴という展開にするために作られたLとは異なったタイプのキャラだったものの、ニアVSライトの展開になってからは使いどころに困り、登場させる時期を逸してしまったために作者の都合で消され、後付でニアの勝利に貢献したという感じになってしまったのでこのような説は十分に成り立ちます。
現に以前にもpage.77『利用』では「ニアはメロが動いてくれたおかげでキラに近づけた」といいメロを駒扱いしていたのでこの説はそれなりに説得力があります。
ただ、私としてはあの
>2人ならLに並べる
>2人ならLを越せる
は
ニアの本心だったと考えたいと思います。
その理由は今回回想を除き1コマだけ登場したニア。彼はこのときおもちゃで遊びながら
板チョコをかじっています。板チョコと言えばメロのトレードマーク。
つまり、これは
ニアは志半ばで倒れたメロの遺志も継いでLの後継者となったと言う決意の表れではないのでしょうか?
ですからニアはメロのことを見下していたり駒としか思っていたのではなく、
ともにLの遺志を継ぐ好敵手(とも)と思っていたのではないでしょうか。
どちらにせよ、ひとついえることは
ライトはニアに負けました。
それは仮にメロをニアが動かし、テルが予想外の行動に出たこと。ニアがテルを操っていたことが正しかったとして、そうした
可能性を読みきれなかったライトのミス、テルを起用したライトの人選ミスです。
ですからそうしたことをすべて含めて
ライトはニアに上を行かれ負けたのです。
ですからこのような説をいくら並べたところで伊出の言うとおり所詮は願望に過ぎません。
テルの死 案外記憶を失って無罪放免になるかとも思いましたがそこまでニアは甘くなかったようです。彼はなぜ発狂したのでしょうか?
順当に考えれば、神と崇拝していた人物の醜い実像を目の当たりにし、さらに犯罪者として一生監禁という状況になり、信じていたものが根底から覆されたために発狂してしまったと言うことになります。
ただ、もうひとつの可能性としては、
テルが記憶を失っていた場合です。
テルが所有していたジェラスのノートはレムのノートともに
ニアに燃やされました。所有者の意思に反してノートが燃やされた場合、どうなるかわからないのですが、人間界から消滅したと言うことで所有権を放棄した場合と同一にみなされ、
所有者の記憶がなくなっている可能性があります。
それでさらにリュークが所有権ルールを言わないまま死神界に帰ってしまった場合、
テルは何もわからないまま自分が大量殺人犯だと言われ、一生監禁されると言われたことになるわけです。
それなら
発狂してあたりまえです。
後日談 上でも書いたとおりほとんど描かれませんでしたがわかる限りで。
・
夜神月。
登場せず。本当に死んだ先にあるものは無なのか…。
・
弥海砂。
登場せず。生きているのか死んでいるのか、自由の身なのかニアに監禁されているのかすら不明。
・
魅上照。
獄中で発狂死。自殺ではなく発狂死とは。
ニアかリュークに殺された可能性はありますがとりあえずノートが燃やされた以上リュークはありえないでしょう。
・
デスノートと死神リューク。
デスノートは2冊ともニアに燃やされてしまいました。リュークに返したらまた人間界に落とされる危険性があるのでこれで正解でしょう。
リュークはノートがなくなった以上人間界にとどまれる理由がないので
死神界に帰ったのでしょう。
・
相沢・伊出・模木・松田。
>彼らはSPKと(というかニアと)仲良くするというのは考えにくいので再び1刑事として犯罪者と対峙する日々に戻るのではないでしょうか?ただ、キラ事件解決の功績で昇進、はないだろうなぁ。警察庁長官相沢周市とかなったらデスノート最後の爆笑ポイントになりそうですが。
ほぼ前回の予想通り。ただ、相沢は本当に出世していましたが。
ニアとレスター・ジェバンニ・ハル。
>彼らもまた相沢たちからLの座を譲り受け、Lの復権を果たすべく難事件に立ち向かっていくのではないでしょうか?
こちらもほぼ予想通り。ただ、ニア以外は登場しなかったのでSPK解散と同時に元の職場(ハルならCIA)に戻った可能性もあります。
・
夜神家。
登場せず。すごい気がかりなんですけど。
・キラがいなくなった世間>事件の真相は公開されないものの、犯罪者が裁かれなくなり、キラがいなくなったことは徐々に受け入れられていくでしょう。
まあこれもほぼ予想通り。ただ、それほど大きな混乱はなかったようです。そして元通りになった象徴としてpage.1「退屈」に登場した高校生たちや暴走族?が乱れた社会の象徴として描かれていました。
新キャラ? 新しい
ワタリって誰?レスター、ジェバンニじゃないからロジャー(ワイミーズハウス園長)?
山本。以前登場していたようなしていないような…。
最後の
キラ信者の女性。
本当に誰?犯罪者におびえる名も亡きキラ信者ってことでいいの?
とりあえず
ミサでないことは確かだと思います。
髪の色が違うし、彼女ならあそこで「キラ様」ではなく「ライト」と言うと思うからです。
結局死神大王は登場せずじまいか…。
作者からの答え 「悪人を殺すことはいいことか?」という重いテーマを投げかけていたデスノートですが、ここ数回で答えらしきものが出されたと思います。
まずは
人治主義の限界。
第2部ではキラの作る新世界の歪みが強調されていました。キラのために犯罪を行うものたちが増長し、ライトもそういったものたちを抑えようとはしませんでした。さらにライト自身も驕り高ぶり、最後には醜い本性をさらけ出すこととなりました。そして彼の死後、世界は何事もなかったかのように元の姿に戻りました。
ここで
人間は神になることも1人で理想の世界を作ることもできないというメッセージが出されていたと思います
さらにライトの最後の40秒間の描写は
悪人を殺していいなどと軽々しく言えるほど人の命は軽くないということだと思います。
そして伊出の「自分たちが生きているからこれでよかった。」と言う発言。
結局はそういうことなんです。自分が死ななかったからニアが勝って良かった。自分は殺されることはないし、顔も名前も知らないどこかの他人が、しかも自分を殺すかもしれない悪人が死んでくれるのだからキラは素晴らしい。結局は
人間は自分が死にたくないだけなんです。
あれだけ人間を虫けらのように殺したライトが生に執着する姿はその象徴。
で、最後のキラ信者たち。
彼女らはテルや高田親衛隊とは違った、ひそかにキラを応援する傍観者たち、
ライトが想定した真のキラ信者です。
きっと彼女たちにとって見れば
キラは最終ページの暗闇に浮かぶロウソクの光のように、犯罪によって絶望した心に灯る希望なのでしょう。
ただ、
その炎によってやけどをし、苦しむ人がいることもまた事実。
ですから、ライトは確かに負けたし彼は明らかに悪だったけど、
悪人が殺されることを望む人たちは確実に存在するし、それが正しいか悪いかはあなたの主観に任せます、と言うことなんでしょう。
ただ、
それを実行に移せば必ず歪みや反動が生じると言うのもメッセージのひとつでしょう。
実際キラの実像を知ればテルのように「あんたなんか神じゃないッ!」と言うでしょうし。
どうでもいい話ですが、白装束集団と言うと、有事関連3法案が国会本会議に提出されたころに某週刊誌が紹介し、それに乗ったマスコミが法案審議中ずっと追い回し、法案が可決されると同時に話題から消えたあの集団を思い出します。
終わりに 読み終わったら本当に終わったのだなと言うなんともいえない気持ちになりました。ただ単に面白いマンガが終わったと言う以上の何かが私の中に残ったと思います。
で、今後のこのサイトの予定。
デスノが終わってもニュース感想とか、テレビ、本の感想など書きたいことはいろいろとあるので更新は続けます。
ただ、デスノに限って言えば、コミックスまとめ買いしてちゃんとデータベース化しようかとか、
最終回予想はなかったことにはできないよなあ、とか色々考えていることはあります。
ただ、
相棒も放置しっぱなしだしいつ書くことになるのやら。できれば映画公開までには仕上げたいと思っています。
では最後に、
今までデスノート考察を読んでくださった皆様、
本当にありがとうございましたッ!FC2ランキング人気ブログ記事検索 ブログルポブログランキングクリック募金−クリックで救える命がある。
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