![]() | 零崎曲識の人間人間 (講談社ノベルス ニJ- 21) (2008/03) 西尾 維新 商品詳細を見る |
西尾維新の『戯言』シリーズの番外的小説3作目零崎一族の『人間』シリーズ3作目。
『戯言』シリーズに登場する殺人鬼の零崎一賊の三天王、
「鋏振り回して喜んでる妹マニアの変態」こと『自殺志願(マインドレンデル)』の零崎双識、
「釘バットくるくるさせてる麦藁帽子のとっぽい大将」こと『愚神礼賛(シームレスバイアス)』の零崎軋識、
「内臓抉ってその小腸を体に巻きつけるのが趣味のベジタリアン」こと『少女趣味(ボトルキープ)』の零崎曲識、その最後の一人の話。
…そういえば内臓抉ってその小腸を体に巻きつけるなんて描写一度も出てこなかったよなあ。
それから、曲識に『少女趣味』だなんて別名ついてるけど、女子中学生と大喜びでデートしてる双識や蒼い少女に恋してる軋識も立派に少女趣味だよね。
![]() | クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫 に 32-1 西尾維新文庫) (2008/04/15) 西尾 維新 商品詳細を見る |
えーと、約1年半以上前に蒼い髪と黒いノートと黄色いドロボウのシータさんから薦められてた戯言シリーズなのですが、実は今年に入ってからふと思い出したように読んでみました。
ひどい話だ。
えーと、まあ読んでみたら第一作の『クビキリサイクル』はまあ最初の方は一応推理物なのにテンポがどうも悪く、登場人物が天才だらけって設定の割にはずいぶんとトリックも推理の方もなんだなあ…、という感じでしたが、台詞回しも良かったし、読んでいるうちに面白くなってきたってところでした。解決編までは。
その後の後日談がこのシリーズを最後まで読んでみようとおもったきっかけですかね。
で、本編読み終わったのが最近で先日ザレゴトディクショナル買いに行ったら、また発売するんですね。2ヶ月ごとにだったかな?
…もうちょっと読み始めるの後だったらなあ。なんかすげー損した気分。
![]() | ザレゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典 (講談社ノベルス) (2006/06/07) 西尾 維新 商品詳細を見る |
![]() | 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書 (708)) (2008/03) 城 繁幸 商品詳細を見る |
毎日のように色々な問題がニュースで流れてるけど、結局のところ今日本で問題になっているのって『逃げ切られる世代と逃げ切られない世代の対立』と言っていいと思うんだ。
例えば、年金。若者は年金なんてとっくに破綻してて、納めたって自分たちはもらえやしない、ってことがわかっているから納めないし、中高年は自分がもらえなくなると困るから問題だ、問題だと言って年金を納めてほしいと考える。
例えば、道路特定財源。公共事業で食ってきた土建屋や、そこから票もらって当選していた政治家・特定財源を横領して旅行やらマッサージ器やら買って天下り先を確保してきた官僚は現状を維持して定年・引退するまで逃げ切りたい。そんなことよりもガソリン税を下げて生活費を下げて欲しいと消費者は考える。
まあつまるところ、かつてのような成長が見込めない以上、既得権益を切り崩して再配分しようとする流れの中でカネも権力も持っている『逃げ切れる世代』が強固に抵抗していてにっちもさっちも進まない、というのが日本の現状だと言って大外れじゃないだろう。
で、内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)の時からファンの城繁幸さんが問題視しているのが日本企業内における『逃げ切れる世代と逃げ切れない世代』の対立。
要するに日本の終身雇用と年功序列制度の問題。
前作若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)では若者の離職率の高さの原因をそこ、日本全体に息づく「昭和的価値観」に求めていた。
年功序列のピラミッドだからやりたい仕事をやらせてもらえない、能力ではなく勤続年数で給料が決まるからいくら成果を挙げても給料は上がらない。
で、しかも社内を見渡すと高い地位と給料をもらってふんぞり返る中高年で上は詰まっているし、その人たちが人件費を圧迫しているから給料も上がらない。それなのに相変わらず滅私奉公でサービス残業、休日返上を強いられる。
つまりは全く先が見えない、もしくは見えてしまうから閉塞感・先行きへの不安を感じてしまう。上司や先輩は「我慢していればいずれ給料も上がるしややりたい仕事もやらせてもらえる。」と言うが、とてもそんなのんきに信じ込めない。だから辞める。終身雇用という安定した列車を飛び降りて自分の足で荒野を歩こうと考える、…そんな話だったと思う。
で、今回はその続編。
その3年で辞めた若者達(というよりも既存の昭和的価値観から脱却した人間・安定した列車を飛び降りた人間)の具体例を紹介している。
まあ、会社を辞めた理由もその後の人生も様々だけど、一つ共通していることは自分のやりたいこと、やっていることを自分の言葉で語れること。かつての昭和的価値観を否定して自分なりの新しい価値観を創造しようとしていること。かな?
で、まあつまり筆者は結論としては「若者はもっとワガママになれ」と言っている。
上の世代の言うことにただ従うのではない。自分の人生を犠牲にしてまで会社に仕える必要などなく、もっと自由に、貪欲に自分の生きたい人生を生きろと言っているのだと思う。
まあ、昭和的価値観どっぷりの会社に入ってしまって、しかも馴染めない自分としても大いに関係のある話なことで。
本文の中の
自分の中に「ふて腐れた飲んだくれ」を囲っている人は、たまにはそいつの話を聞いてみると言い。「酒は飲んでも飲まれるな」とは言うが、一度くらい飲まれてみれば、案外と良い話が聞けるかもしれない。しょせん物事の成否なんて、価値観の問題にすぎないのだから。
というのは中々面白いと思った。少しはじっくりと自分と向き合ってみようかな?
![]() | 内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス) (2004/07/23) 城 繁幸 商品詳細を見る |
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あなたが正しいと信じている意見は本当に自分で考えて正しいという結論に達しましたか?なんとなくとか雰囲気に流されてませんか?
というところから始まり、ダメな議論の定義づけ、そしてダメな議論を見分ける方法論が書かれた本です。
第一章の
・ひとたびある主張が世の中で「常識」とみなされるようになってしまうと、それに対して否定的な態度を取ることは困難。
・しっかりとした論拠を持つ言説よりも、受け手の気分にマッチしたスローガンが評価される。
・説得の際の最大の困難は「相手の心に合わせてやること」
・一度納得したものを否定されるのは不愉快
・論理的な説明やデータによって納得している場合なら、客観的に間違いを指摘すれば見解を変えることも可能だが、感覚的に納得している場合は、本人の感覚(センス)を否定されることになるので納得から抜け出すのは非常に困難。
というのは、実際当てはまることが多いと思う。
そして、おそらく筆者が真に言いたいことは最終章であげられている具体例の数々、経済学者として世間に信じられている誤った説の訂正なのだろうが、皮肉なことにその指摘が筆者の言う「正論は具体的ゆえに批判される」を体現していると思う。
食糧需給率の指摘など、「確かに経済学的には正しいのだろうけど、心情的に…」となりそうな典型だと思う。
まあ普通に正論は感情的に反発されるものだと思うし、だからこそ「何を言うか」と同様「どうやって言うか」「誰が言うか」も重要なのだと思う。
全体的には、着想は面白かったけど、そこからの発展応用性がイマイチかな。後半やや息切れした感がある。
まあよろしければどうぞ。

テスト勉強やらボーナス商戦で忙しい中皆様いかがお過ごしでしょうか?最近若者はなぜ3年で辞めるのか?とか「3年目社員」が辞める会社 辞めない会社みたいな多分会社でカバーかけずに読んでたら、辞めるんじゃないかと心配されるような本をよく読む社会人2年目のmotoです。
…まあ会社の愚痴は置いておくとして、この本は主題の会社選びに失敗する理由よりも、会社を「働く時間」「社員の人柄」「社内の人間関係」「女性の活用度」「報酬水準」などの項目ごとに会社の特徴を分類し、メリットデメリットを紹介する会社紹介本といった側面が強いです。
筆者が直接社員に接触して取材している分、今まで持っていたイメージと違う会社も結構あって面白いです。まあ筆者が年功序列の新聞社を飛び出して成果主義の外資コンサルに就職、その後起業しているので従来型の日本の会社に厳しく、外資型の会社に好意的なのは差し引いておく必要があると思いますが。
転職するにせよしないにせよ、よその会社はどうなっているのか知っておくのもいいんじゃないかと思います。
こう見てみるとどのタイプの会社にも相性はあるし、要は何を求めて仕事をするのか(報酬・やりがい・スキルなど)、何が我慢できて何が我慢できないのか(価値観・無能な上司・長時間労働など)、をよく考えてから転職する必要がありそうですね。
関連:MyNewsJapan
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