◆ストーリーそれは1人のプログラマーが殺されたたという別に珍しくはないただの殺人事件のはずだった。
しかし現場から採取された証拠は鑑識から盗まれ、さらに犯人とおぼしき公安職員が死亡、さらに防衛庁の職員が国会答弁中に突然死。
右京さんはそこに陰謀の影を感じ取る。
そして事件は犯人、そしてその黒幕さえもさえも手の届かないところに発展し、最終的には警察庁長官の退官という形で結末を迎える。
個人の良心も理想も全てを飲み込んだ上で今日も組織は動いていく…。
◆日本版CIA今回の事件を引き起こした同期4人の思考を表にしてみると
10年前の事件が各省庁の情報の共有化ができていなかったために迷宮化したのだと知る
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各省庁の情報の共有化が必要
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情報を一括管理する組織(日本版CIA)が必要
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日本版CIA設立には各省庁の既得権益を手放させることが必要。
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そのためには強力な武器が必要
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瀬沼兄弟に衛星プログラムを作らせれば強力な武器になる。
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瀬沼優が瀬沼翔に殺されたが、プログラム完成前につかまるのは困る
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殺人の事実を隠蔽
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計画の邪魔になった佐々木・嶋村を殺害
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陰謀に感づいた特命係も抹殺しようとする
とまあ、つまり各省庁の情報の共有化という目的のための手段としてプログラムを開発させていたはずなのに、いつの間にか手段が目的に摩り替わって暴走してしまったということ。
つまりはあまりにも目的を達成しようとする気持ちが強すぎ、そのために視野が狭くなっていてほかの可能性を考えられなかったということです。つまりは自分のしていることが正しいかを自問自答する謙虚さ、そして自身を抑制できる理性がなかったということ。
しかし、自身の理想のために陰謀をめぐらせ、手を汚しまでした彼らも所詮は小野田さんの都合の良いように動いていただけだったというのはなんとも皮肉な話。
◆黒幕小野田官房長今シリーズではたびたび小野田官房長と特命係が激突しました。
第1話ですでに対立の兆しは見えていましたが、第15話「裏切者」では小野田さんが内密に処理しようとした身内の不祥事を、右京さんが強引に公表させるように仕組み、それでもトカゲの尻尾きりで終わったことで対立は激化しました。
そんなこんなで、今シリーズのラスボスは小野田さんか?とも思いましたがこのお方の腹黒さはそんな単純なものではありませんでした。
今回亀山さん懲戒免職の流れに持っていったのは小野田さん。さらに右京さんに逆転のヒントを与えたのも小野田さん。その結果一番得したのも小野田さん。
というか、長官が3人の計画を知っていたように小野田さんも嶋村さんから日本版CIA構想を聞いていたんじゃないだろうか?その上で内紛が生じたことを察知して、特命係を動かし、後始末と同時に自分が嶋村さんの理想を引き継いだんじゃないだろうか?そして自分のコントロール外に出た長官をついでに厄介払いし、特命係も守った。うーん、腹黒だ。
でもまあ小野田さんのトップは飾り物でいい理論は同意。
正確に言うと、トップに求められるのはリーダーシップやカリスマ性、外交的なプラスイメージだと思う。だから変に切れ者だと部下は距離を置いてしまうしトップが動けば汚れ役や憎まれ役を買うことになり部下の心が離れていってしまう。
そして実際に組織を動かすのはNO.2。参謀役から汚れ役まで一手に引き受け、相対的にトップの信頼を高めるのがその役割。だからNO.2は手を汚すのを嫌がってはいけない、そして自分がトップに取って代わろうと思ってもいけない。
その点では実に小野田さんは優秀だ。
ちなみに、小野田さんと特命係は理想的ともいっていい関係にいますね。
特命係は自由奔放さゆえに権力がない、小野田さんは権力があるがゆえに自由に動けない。それゆえに利害が一致する。しかし擦り寄っては共倒れになる。だからこそ適度な緊張関係が必要。
さらに言ってしまえば小野田さんにとって特命係は確かに面倒なこともするけれどもそれ以上に有用だから残しておく価値がある、そして特命係の2人も不正は許せないが別に権力闘争については別にノータッチだからあくどいことをしていても追求しようとは思わない。
それからすると大河内さんはやや特命係よりなために振り回されることが多いかな?
◆最後に今回は最終回にふさわしいボリュームたっぷりの見ごたえある2時間でした。特命係勝利で終わった最終回も珍しいですし。
あの
ホテルの支配人が再登場したり、1課も生活課も打倒公安で特命係りに協力しているし面白かったです。
では6シーズンがあることを楽しみに待っています。
相棒のseason2のDVDは発売中です。シーズン2も傑作ぞろいでしたね。私はこの辺りから相棒ファンになりました。



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